彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

トラブルまみれの自宅デスクトップ環境 Solaris 化

※ 以下は 2010 年末時点での話

起動ディスクへのアクセスがトラブル続きなため、利用停止状態だった自宅デスクトップ環境を何とかするべく、今回も Solaris 化の道を邁進。

しかし、それが地雷まみれの危険区域であることを、その時は知る由も無かった。

「地雷に引き寄せられる体質」とか言われるけど、「信念に沿って真っ直ぐ進んだ先に何故か地雷が埋まっている」だけで、本人的には決して脇道に逸れているわけでは無いのだよ(笑)。

AMD 870 チップセットでは起動できない

RADEON HD 系のサポート状況が悪いことは、会社のデスクトップ環境を構築する際に知っていたので、とりあえずグラフィック統合されていないチップセットマザーボード、ということで、量販店の店頭にあった AMD 870 チップセットのマザーを選択。

AMD 780G 環境で Solaris を導入した時は、比較的新しい時期だったにも関わらずあっさり動作していたので、特に心配していなかったのだけれど、今回は見事にハズレ。起動用の Live USB では GRUB メニュー後の言語選択まで辿り着かない。

最新の版では改善されているかも?ということで、ビルド 134 版の起動 USB を作成して試してみたものの、こちらもやっぱり起動せず....
Ubunt 9.x の起動用 USB で試したところ、デスクトップ機能が使えるところまで辿り着けるので、これは明らかに Solaris 側の問題っぽい。

しょうがないので、とりあえず手元の AMD 780G チップセットマザーで作業を進めることに。

最新ドライバは GeForce 2xx では正常動作しない

先述したように、SolarisRADEON HD 系のサポート状況が悪いのだが、その一方で nVidiaSolaris 向けのデバイスドライバを自身が直接提供(しかも更新頻度も高い!)しているぐらいなので、自宅デスクトップ環境は nVidia 系で進める方針に。

但し、別に Windows で 3D ゲームをやるわけでも無いので、消費電力等も考慮の上で GeForce 210 のボードを選択。

標準の VESA ドライバを使うのであれば、別に AMD 780G の統合グラフィック機能でも良いのだけど、VESA ドライバは高解像度表示に対応していない(垂直同期等の設定をしてやれば何とかなる、というような情報も見掛けたけど、それは流石に面倒くさい)ので、WUXGA(2560x1600)な DELL 3007WFP が有効に使えないのだ。

で、いざ Solaris を起動してみると .... 起動できない .... orz
あれ? nVidia ドライバの対応チップにも掲載されているのに? > GeForce 210

ネットの海を彷徨うこと暫し .... GeForce 2xx 系列のチップは、どうやらまともに動かないということが判明 .... orz

これは Solaris/Linux 環境共通の問題らしく、/var/log/XOrg.log へのドライバのログが:

NVIDIA(0): WAIT: (E, 0, 0x857d, 0)

みたいな出力で終了している場合は、この問題に該当するらしい。

その筋では 既知の問題とのことだが、そんなこと知るかぁ!!

しょうがないので、とりあえず VESA ドライバ + UXGA モニタで作業を進めることに。

※ 紆余曲折を経て、この件は一応解決済み(?)

ralink RT2670 の無線 LAN ネットワークドライバが動作しない

自宅デスクトップの設置場所は、外部とのルータの設置場所から離れているため、これまでは無線 LAN で接続していたので、できればこの方式を継続したい。

ありがたいことに、現在使用している BUFFALO の WLI-UC-GN が搭載している ralink RT2870 チップは、村山さんがドライバを開発してくれているので、これで快適無線 LAN ライフを継続できる筈 .... アクセスポイントに接続できネェ .... orz

アクセスポイントの検出はできているのに、いざ接続確立の段になると上手く行かない。

ログ出力を見ても、一旦接続が確立した後で、再び接続シーケンスを繰り返して、最終的に初期状態に戻っているように見える。

しょうがないので、とりあえず有線接続できる場所に設置して作業をすすめることに。

※ 紆余曲折を経て、この件は一応解決済み

VirtualBox光学ドライブパススルーが機能しない

今回の自宅デスクトップ Solaris 化における懸念材料は、Windows 環境をどうするか?という点。

基本的には Windows 環境なんて無くても良いのだけれど、以下のソフトを使うことを考えると、やっぱり Windows 環境は必要。

最初は、Windows + Solaris@VirtualBox の組み合わせを考えていたのだけれど、RAID 運用とかバックアップとかを考えると、ホスト OS に Windows、ってのは無いよなぁ、という気分に。

Windows の場合、チップセットRAID 機能を使用することで、手軽に RAID 環境を構築出来るのだけれど、障害発生時とか環境移行時とかの制約を考えると、ちょっと微妙なんだよねぇ。

その点 ZFS ならバックアップの容易さも含めて運用の柔軟性があるので、結局 Solaris + Windows@VirtualBox という選択に。

Windows@VirtualBox 運用自体は、既に会社のデスクトップ環境に構築済みなので、普通にソフトを動かせる状態を構築するのはお手の物。

iTunes のインストールが完了したので、早速 CD からのリッピングを試してみると .... 音楽 CD を認識できない .... > Windows@VirtualBox

どうやら CDDA 媒体の場合はホスト側で横取りしているらしい。「パススルー」機能を使えば、仮想環境側がホスト側の光学ドライブを直接操作できるらしいのだが、いざパススルー機能機能を有効にすると、「書き込み権限が無ぇから駄目だ(意訳)」と訴えて仮想マシンの起動に失敗する始末。

しょうがないので、とりあえず CDDA データ取り込みは保留にして作業を進めることに。

※ 紆余曲折を経て、この件は一応解決済み

外付け HDD ボックスが eSATA 接続できない

以前の Windows PC 起動 HDD からデータを吸い上げるために、SATA HDD 用の外付け HDD ボックスを購入。

折角の SATA HDD だから、eSATA 接続でホットプラグしたいよね?ということで、COREGA の USB2/eSATA 両用の製品を購入。

しかし、eSATA 接続しても何故か認識されない.... orz

"cfgadm -l" でも "prtconf" でも、eSATA 接続の HDD は一切表示されない。

HDD がお釈迦になっているのでは?という不安はあったものの、USB2 での接続では問題なく HDD を認識できる。つまり、HDD そのものには問題無い模様。

ものは試しと思い、eSATA 接続をそのままにして再起動してみたところ、そもそも BIOS レベルで認識されていないし、何故かブートシーケンスが進まない現象まで!

あー、これはどうやら、コントローラレベルで問題があるんじゃなかろうか?

しょうがないので、とりあえず USB 接続した HDD を Windows@VirtualBox に認識させて、データの吸出しを実施することに。

どん底からのスタート

何故かトラブルまみれの今回の Solaris 移行。っていうか、職場の Solaris 環境移行がすんなり行き過ぎたのか?

途中から余程 Windows 環境に戻そう(OS を XP ⇒ 7 化することになるだろうから、「戻す」というのは正確ではないけれど)かと思ったけど、ここまでトラブルまみれだと、逆にスイッチが入ってしまう天邪鬼な私(笑)。

っていうか、本当はこんな環境設定にかまけている場合ではないのだが、年賀状の宛名印刷と Adobe Creative Suite の利用環境は、何としても年内(2010年)に復旧しておきたかったので ....