彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

研究施設一般公開

昨年は、JAXA筑波宇宙センター調布航空宇宙センターの一般向け公開を見学してきましたが、今年は調布航空宇宙センターに隣接する、海上技術安全研究所電子航法研究所および交通安全環境研究所の3つの施設の一般公開を見学してきました。

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CVSNT 事情

Windows ネイティブな cvs コマンド」としては、CVSNT が有名です。

CVSNT は現在、March Hare Software 社によって開発が継続されていますが、基本的に「有償の商用版」または「期間限定の試用版」のみが配布されている状況です。

幸いなことに、TortoiseCVS には March Hare Software から提供を受けた CVSNT が同梱されているので、TortoiseCVS のインストールにより、Windows ネイティブな cvs コマンドを入手できるのですが、TortoiseCVS 同梱の CVSNT 版 cvs コマンドは、ローカルディスク上に新規リポジトリを作成することができません。

例えば cvs -d C:\ABS\PATH\TO\REPO init を実行して、"c:\ABS\PATH\TO\REPO" 配下に新規リポジトリを作成しようとした場合、以下の様なエラーで実行が中断されてしまいます。

Couldn't open default trigger library: No such file or directory
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Cygwin 併用時の CVS からの hg convert

Windows 上で CVS リポジトリから hg convert する場合、特に Cygwin 環境と併用しているようなケースでは、改行コード周りで色々混乱する可能性があります。

以下、CVS リポジトリから hg convert する際に、あらかじめ確認しておくべき事柄を列挙しておきます。

※ CVSNT の cvs コマンド併用時の hg convert における障害情報あり

hg convert 時に実行される cvs コマンドの確認

Cygwin 固有のパス設定が自動的に適用される可能性があるため、Cygwin の対話的シェル上での which cvscvs --version 等で特定される cvs コマンドは、hg convert 時に使用される cvs コマンドとは異なる場合があります。

そのため、hg convert で実行される cvs コマンドの確認は、以下の様に hg コマンド経由で行った方が良いでしょう。

$ hg --config alias.cvsversion='!cvs --version' cvsversion
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2014 年を振り返る&2015 年の抱負

単に年間12回ある月末の1つではありますが、縁起物なので、今年一年を振り返ってみたりします。

Mercurial 関連活動

Mercurial 本体への貢献

2014年の一年間で Mercurial 本体に採用されたコミットは、総数280件(うち翻訳関係が16件)という成果でした。

2013年の成果が総数111件(うち翻訳関係が9件)で、年頭の目標が「コミット数ベースでは、月10件平均で総数120件」でしたから、今年は例年の成果&年頭目標に対して、大幅に上回る貢献ができました。しかも、コミット数ベースでの単純な順位付けなら、Pierre-Yves に次ぐ二位です!

(※ コミット数集計から「マージ実施リビジョン」を除外しました)

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Mercurial に関するコミュニティ由来の成果(2014年版)

本エントリは、2014年の一年間に、ML/twitter/勉強会といったコミュニティから上がった情報/要望の中で:

  • Mercurial 本体に取り込まれた修正の契機になったもの
  • Mercurial 本体に取り込まれてはいないものの、何らかの成果に結びついたもの
  • 『今後の作業のネタ』(= バックログ)として認識されているもの

上記に該当するものを、情報提供への感謝の意味も込めて、列挙したものです。
『気になった点に関して、情報提供をする』だけでも、十分開発に貢献できる事の証拠とも言えます。
今後も、Mercurial に関して疑問/質問/要望等があれば、お気軽に情報をお寄せください > 利用者の皆様

情報をお寄せ頂く手段に関しては、"Mercurial で困った時に" をお読みください。
また、抽出が大変だったので本エントリでは列挙しませんでしたが、メッセージ翻訳に関する不具合報告/要望等も随時反映しておりますので、こちらに関してもお気軽にお知らせください&お知らせ頂いた皆様、ありがとうございました!

なお、以前のものは、以下から参照できます。

本体に取り込まれた修正(changed by 藤原)

以下に列挙するものは、コミュニティからの情報を元に私が提案した修正のうち、Mercurial 本体に取り込まれたものです。
なお、私の手による修正履歴一覧から、記憶を頼りに目視で抽出したものなので、『俺の情報を元にパッチ作成しておいて手柄を独り占めかよ!?』的なものに心当たりがある方は、お気軽に情報をお寄せください(笑)。

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TokyoMercurial No.10

昨年末は、色々バタバタしてしまい、年が明けてからエントリを書いてます…… orz

TokyoMercurial No.10 に参加してきました。

運営の id:troter 氏ならびに参加者の皆様、お疲れ様でした。

作業目標&消化状況

今回の TokyoMercurial の個人的な目標は、以下の2件です。

  • 3.2.2 向けのメッセージ翻訳の実施
  • 積み残している TODO リストの消化

前者に関しては、更新された翻訳対象メッセージが少ないこともあって、比較的簡単に翻訳&反映は完了。

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OpenSolaris 勉強会 2014.08

日本OpenSolarisユーザーグループ主催の Tokyo OpenSolaris 勉強会 2014.08 に参加してきました。

Solaris Internals 枠は、第11章「Kernel Memory」を読了することができました。

メモリアロケータの強力なデバッグ支援機能をガッチリ理解したので、どんなクラッシュダンプが来ても平気です(笑)。

Solaris Internals 枠は、次回から第12章 "Hardware Address Translation" に取り掛かります。

なお、今回は飛び入りでテープドライブな話も。