CVSNT 事情
「Windows ネイティブな cvs コマンド」としては、CVSNT が有名です。
CVSNT は現在、March Hare Software 社によって開発が継続されていますが、基本的に「有償の商用版」または「期間限定の試用版」のみが配布されている状況です。
幸いなことに、TortoiseCVS には March Hare Software から提供を受けた CVSNT が同梱されているので、TortoiseCVS のインストールにより、Windows ネイティブな cvs コマンドを入手できるのですが、TortoiseCVS 同梱の CVSNT 版 cvs コマンドは、ローカルディスク上に新規リポジトリを作成することができません。
例えば cvs -d C:\ABS\PATH\TO\REPO init
を実行して、"c:\ABS\PATH\TO\REPO" 配下に新規リポジトリを作成しようとした場合、以下の様なエラーで実行が中断されてしまいます。
Couldn't open default trigger library: No such file or directory続きを読む
Cygwin 併用時の CVS からの hg convert
Windows 上で CVS リポジトリから hg convert
する場合、特に Cygwin 環境と併用しているようなケースでは、改行コード周りで色々混乱する可能性があります。
以下、CVS リポジトリから hg convert
する際に、あらかじめ確認しておくべき事柄を列挙しておきます。
※ CVSNT の cvs コマンド併用時の hg convert
における障害情報あり
hg convert 時に実行される cvs コマンドの確認
Cygwin 固有のパス設定が自動的に適用される可能性があるため、Cygwin の対話的シェル上での which cvs
や cvs --version
等で特定される cvs コマンドは、hg convert
時に使用される cvs コマンドとは異なる場合があります。
そのため、hg convert
で実行される cvs コマンドの確認は、以下の様に hg コマンド経由で行った方が良いでしょう。
$ hg --config alias.cvsversion='!cvs --version' cvsversion
2014 年を振り返る&2015 年の抱負
Mercurial に関するコミュニティ由来の成果(2014年版)
本エントリは、2014年の一年間に、ML/twitter/勉強会といったコミュニティから上がった情報/要望の中で:
- Mercurial 本体に取り込まれた修正の契機になったもの
- Mercurial 本体に取り込まれてはいないものの、何らかの成果に結びついたもの
- 『今後の作業のネタ』(= バックログ)として認識されているもの
上記に該当するものを、情報提供への感謝の意味も込めて、列挙したものです。
『気になった点に関して、情報提供をする』だけでも、十分開発に貢献できる事の証拠とも言えます。
今後も、Mercurial に関して疑問/質問/要望等があれば、お気軽に情報をお寄せください > 利用者の皆様
情報をお寄せ頂く手段に関しては、"Mercurial で困った時に" をお読みください。
また、抽出が大変だったので本エントリでは列挙しませんでしたが、メッセージ翻訳に関する不具合報告/要望等も随時反映しておりますので、こちらに関してもお気軽にお知らせください&お知らせ頂いた皆様、ありがとうございました!
なお、以前のものは、以下から参照できます。
本体に取り込まれた修正(changed by 藤原)
以下に列挙するものは、コミュニティからの情報を元に私が提案した修正のうち、Mercurial 本体に取り込まれたものです。
なお、私の手による修正履歴一覧から、記憶を頼りに目視で抽出したものなので、『俺の情報を元にパッチ作成しておいて手柄を独り占めかよ!?』的なものに心当たりがある方は、お気軽に情報をお寄せください(笑)。
TokyoMercurial No.10
昨年末は、色々バタバタしてしまい、年が明けてからエントリを書いてます…… orz
TokyoMercurial No.10 に参加してきました。
運営の id:troter 氏ならびに参加者の皆様、お疲れ様でした。
作業目標&消化状況
今回の TokyoMercurial の個人的な目標は、以下の2件です。
- 3.2.2 向けのメッセージ翻訳の実施
- 積み残している TODO リストの消化
前者に関しては、更新された翻訳対象メッセージが少ないこともあって、比較的簡単に翻訳&反映は完了。
OpenSolaris 勉強会 2014.08
日本OpenSolarisユーザーグループ主催の Tokyo OpenSolaris 勉強会 2014.08 に参加してきました。
Solaris Internals 枠は、第11章「Kernel Memory」を読了することができました。
メモリアロケータの強力なデバッグ支援機能をガッチリ理解したので、どんなクラッシュダンプが来ても平気です(笑)。
Solaris Internals 枠は、次回から第12章 "Hardware Address Translation" に取り掛かります。
なお、今回は飛び入りでテープドライブな話も。
テープの話でもすればいいの? http://t.co/aBZBtqxM8T #osoljp
— K.Namba/ご注文は910ですか? (@ipv6labs) 2014, 8月 29