彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

現在使用中のノートPCを延命

乗り換え先候補となるノートPCを、色々検討してみたりもしたのですが、最終的な結論として、当面は現在使用中の Let's note CF-J10 の使用を継続することにしました。

但し、「特に何もしないでそのまま使用を継続」という訳にも行かなかったので、幾つか延命措置を講じることに。

メモリの増設

現在使用中の CF-J10 の一番の問題は、最大搭載可能メモリが 6GB という点です。

この容量では、1GB のメモリを割り当てた仮想マシンの場合、1台稼動させるのがやっとです。とてもではありませんが、「2つの仮想マシンSolarisLinux の挙動を比較しつつ、ネット上の資料をブラウザで参照する」などということは出来そうにありません。

ノートPC乗り換えに対する元々のモチベーションにおいて、仮想マシンを複数稼動させるために「せめてメモリは8GB欲しい」という点は、結構な比率を占めていたのです。

ところが、後述するキーボードの問題への対処で、分解した CF-J10 本体を眺めていたところ、「本体内蔵メモリ (2GB)」と呼ばれるものが、一般的な SO-DIMM モジュールであることに気が付きました。

てっきり基盤に直付けされているもの(= 事後増設は不可)と思っていたのですが……

どこからどう見ても、取替え可能な一般的な SO-DIMM にしか見えませんので、「自前で搭載メモリを増量できるのでは?」という考えに至るのは当然と言えるでしょう(笑)

インターネットの海を彷徨うこと暫し…… 16GB 増設での動作報告がありました!
改めて当時の Panasonic の直販プレミアムモデルを見てみると、CF-J10 には 16GB 搭載モデルがラインナップされていますので、増設用 SO-DIMM スロットも、設計時点から 8GB モジュールが搭載可能だったのでしょう。

店頭モデルの「増設用スロットの最大搭載量は 4GB」という低目の仕様は、8GB 搭載を保証するのが面倒 (or 当時の 8GB モジュール流通量を考えると、動作保証の必要性が薄かった) といったところが原因なのかなぁ、などと想像してみたりしています。

さて、早速 8GB x2 の SO-DIMM モジュールを購入して増設してみたところ……問題なく動きました! memtest86+ でのテストも無事にパスしましたので、これなら安心して使えそうです。

ここ暫くはメモリが随分値上がりしているらしいのは、少々残念ではありますが、それでも 8GB x2 の SO-DIMM が 18,000 円程度ですから、一昔前からすれば、十分廉価ですけどね。

本体分解〜仕様外のメモリ増設ですから、当然メーカー保証は効かなくなりますが、既に保証期間は過ぎていますし、当初の希望の 8GB を超えて 16GB ものメモリが搭載できるなら、私個人としては十分「有り」と言えます。

ちなみに、増設に使用した 8GB SO-DIMM モジュールは、2枚とも PC3-10600 なのですが、memtest86+ の表示で確認した限りでは、両方とも定格通りの PC3-10600 で動作していました。増設スロットは PC3-8500 という話は何だったのでしょう?

これまでは 2GB (PC3-10600) + 4GB (PC3-8500) という、恐ろしく変則的なメモリ構成だったのですが、今回の増設によって 4GB (PC3-10600) x 2 という綺麗な構成になりました。ひょっとしたら増設前よりも、デュアルチャネルの恩恵が適切に受けられるかもしれませんね(笑)

キーボードの補修

実は、乗り換え先候補となるノートPCの物色と前後して、CF-J10 の CapsLock キーが壊れてしまっていました。

刻印上は「CapsLock キー」ですが、実際にはレジストリ書き換えで「左 Ctrl キー」相当として使っていますので、Emacs ユーザの私としては、生産性を左右する深刻な事態です(笑)

キー固定用の爪が欠けたらしく、かろうじてクランプで引っかかっているので、とりあえず打鍵できる状態ではありますが、早急に対処する必要があります。

対処方法としては、「ノートPCを新調」するか、「キーボードを補修」するかの二択でしょう。

ここで素晴らしく魅力的なノートPCが目に付けば、一も二も無く「ノートPCを新調」なのですが、どうにも「これは!」と心ときめくものが見当たりません

そうこうしているうちに、先述したように CF-J10 の搭載メモリが 16GB にできそうな目処が立ったので、結局「キーボードを補修」して CF-J10 を延命させることにしたわけです。

Amazon のマーケットプレースで、おそらく補修部品扱いのものであろう CF-J10 のキーボードが販売されているのを見つけたので、価格が安いこともあり、これを購入して自前で換装することを考えていたのですが:

  • 「在庫あり」なので注文したのに、実際には発送までに 4 〜 5 日要するとのこと
  • お届け予定を過ぎても届かず
  • 発送通知には、配送業者名・伝票番号は書かれているが、配送業者のサイト等に関する情報はなし
  • 自力で見つけた配送業者の追跡サービスページで伝票番号を入力するも、いつまで経っても「該当なし」のまま
  • 配送の問題を問い合わせるも、回答は一切無し
  • お届け予定を一週間近く過ぎて到着
  • 説明上は「商品状態:新品」なのに、届いたものは明らかに「部品取り」した中古品 (使用済み両面テープや、プレートのゆがみ・まがり等)

上記の様な、散々な買い物でした。「返品」手続きしたところ「返送不要」とのことなので、元々その程度の扱いの品物だったのでしょう。

流石にボロボロの中古品で換装する気にはなれず、かといって、ザッと調べた範囲では、他に CF-J10 のキーボードを部品として入手できそうなところはありません。

こうなると、修理業者に頼んで換装してもらうしかなさそうです。

修理業者を探して彷徨っていたら、Panasonic 直営の「Let's note 修理工房」なるものを見つけました。

持ち込みで即日修理対応してくれるらしいので、梱包・発送の手間や、修理中にノートPCを使えない不便がありません。保証期間が過ぎた製品でも対応してくれるのもありがたい限りです。

電話で問い合わせたところ、CF-J10 のキーボードの換装は:

  • 費用は 15,000 円前後 (他の修理業者が謳っている価格と同等)
  • 部品の在庫があるので、即日対応可能

とのことなので、早速持ち込むことにしました。

当日、工房の窓口で、CapsLock キーの故障の状況と、キーボード換装を希望する旨を伝えたところ、「少々お待ちください」と CF-J10 を持って席を立った窓口担当の方が、数分後に戻って来て曰く:

CapsLock キーだけの交換であれば、これこのように、簡単に済みました。
キーボード換装をご希望であれば実施しますが、どうなさいますか?

交換済みの CapsLock キーは、感触的にも問題なさそうですし、キーボード換装となれば時間もお金も余計に掛かりますから、先方の提案通りに CapsLock キーの交換のみで済ませることにしました。いずれは他のキーも駄目になって、キーボード全体の換装が必要になるでしょうが、その時はその時ということで(笑)

完了まで数時間は待つ覚悟をして出かけたので、ちょっと肩透かしを喰らった気分ですが、当初の予定から時間も費用も節約できたので良しとしましょう。

ちなみに、事前に「インターネットで申し込み」しておけば、優先的に対応してくれるらしいのですが:

  • 「Club Panasonic 会員なら手続きが簡単に」と謳いながら、実際に手続きをしてみると、「現在、Club Panasonic 会員からの申し込みはできないので、一般利用者として手続きして欲しい」と言われる
  • 最終的な申し込みの際には、「サーバが混み合っているので云々」表示で、いつまで経っても申し込みできない

という状況で、IT 的にはちょっとガッカリな感じでした(笑) > パナソニック コンシューマーマーケティング

まぁ、事前の電話問い合わせや、当日の窓口での対応は、十分満足のいくものでしたから、IT 的なガッカリ振りは、個人的にはあまり気になりませんでしたけどね。

バッテリの新調

ノートPCの経年劣化と言えば、バッテリと液晶バックライト、という印象があります。

液晶バックライトに関しては、エンドユーザレベルでは基本的に「壊れたら修理」しかやることがありません。

しかしバッテリに関しては、現物さえあれば自分で交換することができます。

CF-J10 用の大容量バッテリは、幸い現時点でも十分入手可能ですので、心持ち「ヘタって連続使用時間が短くなった」気がする使用中バッテリに対する保険として、今のうちに新規バッテリを調達しておくことにしました。

……約2万円かぁ……結構な値段ですね (^ ^ ;;;)

まとめ

最終的に、現在使用中の CF-J10 の延命措置に約4万円を掛けたことになります。

  • 8GB x2 SO-DIMM メモリ: 約 18,000円
  • 大容量バッテリパック: 約 20,000円

もしかすると追加対処として、SSD を 256GB あたりに換装することになるかもしれません (現状だと 16GB のメインメモリのハイバネーションがギリギリな空き状況)。

現状の 256GB SSD の平均価格が2万円弱ですので、延命費用の合計は約6万円になりますが、それでも同等性能のノートPCを新調するのに比べれば、十分リーズナブルな費用と言えます。

今回の延命措置で、あと2〜3年は CF-J10 を使い続けられそうです。

以前であれば、3年も経過すると、CPU 性能やメモリ/ディスク容量など、ハードウェア面では格段の進歩が見られたものですが、ここ暫くのノートPC製品に関しては、それ程の違いは感じられなくなってきました。

もちろん、省電力機能や、薄さ等では、日々進歩しているのでしょうけれど、私個人の嗜好性からすると、あまり食指が動かないんですよねぇ > 新製品

消費者としては、買い替えサイクルが伸びるのはありがたいことなのですが、物欲まみれの浪費家としては、少々寂しい気がする今日この頃です(笑)。