Kindle4 購入
散々迷った挙句、結局 Kindle4 を購入することに。
余計なモノが増える事には最後まで抵抗感があったのだけれど、常日頃から 10 〜 15 分ぐらいの隙間時間を埋める方法に苦労していたので、まぁ、よかろうということで決断。
いつもであれば漫画やら雑誌やらを読んで隙間時間を潰すのだけれど、丁度良いタイミングで未読のものが入手できる (or たまたま携行している) とは限らないため、下手すると、生じる筈の隙間時間よりも長い時間を、書店店頭での本選びに費やしていたりして、本末転倒な状態になることが結構あるのだ。
場合によっては、沈思黙考に耽ったり、考えをまとめるためにメモ帳に書き出したりと、本以外で時間を潰すこともあるけれど、そういう気分じゃない時もあるしね。
そうかといって、時間を潰すためだけに、全く興味の持てない本に金を出すのはなぁ。
というわけで、自分への言い訳の準備が整ったところで (笑) 早速 amazon.com で注文。
広告付きの 79 ドル Kindle4 が、米国外から購入出来ない事は事前にわかっていたので、広告無しの 109 ドル版と、Kindle4 から別売りになった充電用の USB/AC アダプタ をショッピングカートに投入。
USB/AC アダプタに関しては、他の機材のものを流用しようかとも思ったのだけれど、アダプタ/ケーブル内部での結線次第で充電できない (or 充電速度が遅い) ケースがあるらしいので念のため。
ちなみに、現物が届いてから eneloop stick booster や、デジカメの USB/AC アダプタで試してみたところ、とりあえず充電モードになることは確認できたので一安心。
さて、いざ決済しようとすると、警告が。「これは米国内向けモデルだから、国際版を買ってね?」あれ?広告無しモデルと国際版は別なの?
気を取り直して、国際版と入れ替えて決済。物凄くあっさり完了。
到着予定は中四日置いた 10/17 とのこと。まぁ、国際貨物だからそんなものか、とも思ったけど、一日置いて配送状況を確認したら、既に成田で税関を通過したとか言ってる!
ってことは、明日にでも届いちゃうんじゃねぇの?と期待していたら、キター!本当に届いたよ!中二日で届くとは amazon.com 恐るべし。っていうか、今時だとこの程度の速配って普通なの? > amazon.com ヘビーユーザ
充電を開始して暫くすると、自動的に初期設定画面に。
以前のモデルだと、意外と不良品率が高い (但し交換の対応は非常に評判が良い模様) とか、DHCP に弱いという噂も散見されたけれど、とりあえず自分の場合は問題無し。
もっとも、DHCP の件に関しては、以前職場で使っていた無線 LAN ルータの DHCP が特定の版の Windows では上手くアドレスが取れない、といったケースを見ているので、たまたま相性の良い製品だった可能性も捨てきれない。
職場のネットワーク管理者曰く、拡張フィールドの解釈でゴニョゴニョするらしい、とのことで、いい加減枯れてると思っていた DHCP も、随分チャレンジングな事をやっているんだなぁ、と思った記憶が。
閑話休題。
アカウントの登録 (出荷時点で情報は登録済みなので、単なる確認作業) と Wi-Fi 接続が完了すると、速攻で amazon.com と同期が始まる。但し、購入済みの本に関しては、「購入済み」という情報だけが同期されるので、Kindle 端末で読むためには本のデータをダウンロードする必要が。
早速、"Solaris Internals" のダウンロードを開始すると.... 重い.... 端末の応答が極端に低下してしまった。
もう、なんか、壊れたんじゃないかと思うくらいの応答の悪さだけど、"Solaris Internals" 自身のデータ量を考えれば、まぁ、こんなものなのかな?
まぁ、一旦転送が済んでしまうと、至極快適。いやぁ、自発光しない E-Ink はやっぱり視認性が良いねぇ。
そういえば、Kindle 端末って段落冒頭の字下げがされないなぁ、と思ったら、Kindle for PC でもそうだった。ひょっとして "Solaris Internals" の元データがそうなのかな? (紙版は字下げされているけど)
段落字下げが無いために、通常の「縦持ち」だと段落の区切りがわかりづらい。表示幅があまり広くないために、表示幅末尾で段落が終了するケースが多いためだと思われる。
で、「横持ち」表示+2番目に小さいフォントに設定すると....おぉ!紙版の "Solaris Internals" とほぼ同じサイズで読める!高さが 2/5 ぐらいになってしまうけど、段落区切りもわかりやすくなって、非常に快適。っていうか、折角の電子書籍端末なのに、紙版の体裁に縛られてる?(笑) > 自分
さて、流石に年がら年中 "Solaris Internals" だけを読むわけには行かないので、他の本も調達することに。
とは言え、英語の書籍をあれこれするほど英語に堪能でも無いので、ここはひとつ、青空文庫の書籍を青空キンドルで PDF 化しようかと。
実は、漱石とか芥川とか太宰とかの、教養として読んでおくべき文芸作品を、(教科書以外では) 一切読まずに過ごして来てしまったので、何とかしないといかんなぁ、と長いこと思っていたのだ。
PDF 化したファイルを、PC に USB 接続した Kindle4 の documents フォルダの下にコピーし、接続を解除してから Kindle4 の home 画面を表示すると.... おぉ!太宰が、太宰が表示されているよ!
他の表示が全て英語の中に、日本語テキストが表示されているのって、違和感というか、エキゾチックというか、兎に角何だかワクワクするなぁ(笑)。
ページ繰りは、データ形式が mobi/azw でも PDF でも、特にモタつく事無くサクサク動く。筐体がほぼ新書サイズだから、本当に文庫本を読んでいる感覚だ。
視認性は良いし、軽いし薄いし小さいしで、現時点の満足度はほぼ満点な感じ > Kindle4