Host-Only アダプタ込みで OpenSolaris@VritualBox を組む
Host-Only アダプタが使えるようになったので、気分一新、最新の VirtualBox(3.1.0) 上に OpenSolaris(2009.06) をマッサラな状態で入れることに。ネットワーク構成に関しては:
という目論見を。
Host-Only 側のアドレスが DHCP でアレするのは連携時に困るので、とりあえずこっちだけは固定で進めたいなぁ。/etc/nwam/llp ファイルにゴニョゴニョすることで、DHCP 構成以外でも NetWork Auto Magic Daemon(nwamd) 併用で稼動させられることがわかっているので、意気揚々と設定＆再構成を。
あれ？インタフェースが片方しか上がってこないぞ？
固定設定/DHCP設定であれこれ試してみたけど、どうにも先に進まない。
…………あ！思い出した！nwamd は同時に1つのインタフェースしか有効にしないんだ！
この仕様は微妙に罠があって:
複数のインタフェースを管理するけど、同時に有効化するのは１つだけ
というものなので、例えばノートPC等で有線／無線を排他使用するような場合は問題無いんだけど、じゃぁ、これらを併用しても上手く機能するか？というと、それは駄目、という具合。
ネット上の情報には /etc/nwam/llp ファイルに複数設定を書く話とかも転がっているけど、上記の様な仕様なので要注意。
結局、手動で固定アドレス構成を設定することに。
Host-Only 側の(デフォルトの)ネットワークアドレスが 192.168.56.0/24 なので、ゲストへのアドレス割り当てに:
- Host-Only I/F 側に 192.168.56.x を割り当て
- NAT I/F 側に 10.x.0.15 を割り当て
という感じの独自ルールを策定(x 値は適宜指定)。
NAT 側 I/F を上記設定で運用するためには、使用アドレス領域の指定が必要なので、VBoxManage を使って以下の様な設定変更を。以降の記述は、1つ目のネットワーク設定を NAT モードにしている前提で。
VBoxManage modifyvm vmid --natnet1 10.x.0.0/24
それから、素の NAT モードだとホスト側の DNS 設定情報等がゲストに筒抜けになってしまうので、移動を挟んで環境が変わるような場合は宜しくない感じ。そこで、DNS プロキシ設定も行っておく。
VBoxManage setextradata vmid "VBoxInternal/Devices/e1000/0/LUN#0/Config/DNSProxy" 1
設定パラメータ名は、ゲストが使用する LAN アダプタのドライバ／数に応じて適宜補正する必要があるので、詳細は VirtualBox のドキュメントを参照のこと。改変対象は "e1000" 部分と "LUN#0" 部分。
NAT 構成での DNS 設定に関しては、UseHostResolver という項目もあるけれど、ホスト上で稼動している VPN 機構等で名前解決したいような特殊ケースでもなければ設定不要。だと思う。多分。
ホスト側はこれで完了かな？
後はゲスト側でネットワーク設定をゴニョゴニョと。まずは各インタフェースごとに、アドレス設定を行うファイルを記述。
- NAT 側の /etc/hostname.e1000g0 は "10.x.0.15 netmask 255.255.255.0"
- Host-Only 側の /etc/hostname.e1000g1 は "192.168.56.x netmask 255.255.255.0"
それから、デフォルトルータ／DNS サーバは NAT 側の設定を使用することになるので:
- /etc/defaultrouter は "10.x.0.2"
- /etc/resolve.conf は "nameserver 10.x.0.3"
- /etc/nsswitch.conf の hosts と ipnodes を "file dns" に
それ以外にも /etc/hosts や /etc/netmasks、/etc/networks の設定が……… orz
ここまで終われば、physical:nwamd サービスを落としてから physical:default サービスを上げてやるか、リブートすれば完了。
おぉ、NAT + ポートフォワードだった頃と比べると格段に安定しているぞ！ ＞ Host-Only 構成
