彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

OpenIndiana への移行手順 〜 その2

あるいは 134b の固有事情について。
ノートPC上の仮想環境に入れた OpenSolaris (134) を、無事 OpenIndiana (151a2) に移行させることが出来たので、この勢いが衰えないうちに、今度はデスクトップPC上の仮想環境に入れた OpenSolaris (134b) の移行に着手することに。

この OpenSolaris は、iTunes に取り込んだ音楽データ保存用に、CIFS 共有機能を提供するだけなので、余計なパッケージ導入もしてないし、簡単に移行できるだろう。

…… と思ったら、大間違い …… orz

"pkg image-update" を実施すると、以下のエラーを表示して、処理が中断される。

pkg: No matching version of package/pkg can be installed:
pkg://openindiana.org/package/pkg@....: \
    This version is excluded by installed incorporation \
    pkg://opensolaris.org/consolidation/ips/ips-incorporation@....

.... (以下略) ....

再び、OpenIndiana の 導入手順に付けられたコメント等を見つつ、色々試行錯誤するが、時間は過ぎても一向にらちがあかないまま。

エラーメッセージで検索を掛けてみると、Solaris 11 導入に関する同様な障害レポートに対して、Oracle からの回答として:

"pkg image-update" を "-f" 付きで実行すれば処理を継続可能。大丈夫、"-f" を付けても問題無い!(意訳)

といった対処方法が。

おいおい、バージョン整合性が云々っていうエラーなのに、force なんて指定して大丈夫なのかよ?という突っ込みはあるもの、Oracle 様からの御神託なので、ここは信じて進むしかない!

例によって VirtualBox 側でスナップショットを取ってあるから、失敗しても巻き戻せば良いジャン!という安心感から、レッツ "-f" !つまりは御神託を全然信じてないということなのだが(笑)。

……おぉ!パッケージ更新が始まった!神様仏様 Oracle 様!

デスクトップ向け 2009.06(111b) からアップグレードした環境なので、GUI パッケージを多数含んでいるからなのか、心なしか、先日のアップグレード作業よりも時間を要しているような気が。まぁ、放置しておけば良いのだから気にしないことにしよう……

数時間の後、無事 OpenIndiana への移行に成功。

どうやらこの問題は、134b 版からの移行に固有の問題らしい。確かにノートPCは b 抜きの 134 版からの移行だったので、この問題が発生しなかったのだな。

現段階で個人的に分かっている限りでは、公開されている手順に加えて、以下の点に注意する必要がある。

  • opensolaris.org publisher への non-sticky 設定は、preferred な openindiana.org publisher の登録を済ませてから
  • entire および "/opensolaris" 関連パッケージを、image-update の前にあらかじめ uninstall しておく
  • package/pkg と consolidation/ips/ips-incorporation に関して、バージョン不整合のエラーが出る場合は、 "-f" 付きで image-update を実行

さぁ、次はいよいよ、本番とでも言うべき、自宅サーバの OpenIndiana 移行だ。