彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

ファイルベースとブロックベース

クラウド Watch の記事に、「ファイルベース出荷容量が、2011年にはブロックベース出荷容量を超える」なるものを見つける。

ファイルベース?ブロックベース?ストレージシステムの話をしているらしいけど、何のことやらさっぱりわからん。

ということで、ネットの海を彷徨うこと暫し....あぁ、サーバ側でファイルシステムを持つか否かで「ファイルベース」(持つ)と「ブロックベース」(持たない)という分類なのね。今時であれば、NFS/CIFS と iSCSI とでも言えば良いのか?

「ブロックベース」の場合、その上に構築するファイルシステムの整合性維持は完全にクライアント側の責任になってしまうから、複数クライアント間で同一ストレージ領域を共有する場合は、普通に考えて「ファイルベース」にせざるを得ないよなぁ。

いや、勿論、クライアント間で整合性を維持するための相互連携をしっかりやれば、理論上は「ブロックベース」の上に組んだファイルシステムでも整合性を維持できるのだけれど、そういった機能を持ち且つ相応の稼動実績のある入手の容易なファイルシステムってあるんだっけ?

そういったファイルシステムの実現方式の複雑さを推測するに、安定性リスクや運用コストもさることながら、商用製品だとすると導入に必要なお値段も相当なものになりそうな予感がするので、余程金に糸目を付けない御大尽なシステムなら兎も角、中小零細クラスの会社なら、ファイルベースシステムの方を選択するのは自然な流れと言えそう。

まぁ、実装屋としては、ブロックベースの上で、如何にして高信頼な共有ファイルシステムを構築するか?というのは非常に興味をそそられる(= 糞面倒臭い)題材ではあるのだが....