彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

OpenSolaris 勉強会

東京OpenSolaris勉強会 2009.12に参加してきた。10月〜11月が諸般の事情でスキップされたので、久々の用賀行き。

前回に引き続き、Solaris Internals の "Chapter 14: File System Framework" について、まとめた資料を元に解説の真似事などを。
今回は前回にも増して新規参加が多かったため、復習の意味を含めて「14.7 File System I/O」のサマライズから。

質疑応答や補足説明等で、なかなか白熱した感じに。結局、新規進捗分は「14.10 The Directory Name Lookup Cache」節が「14.10.3 DNLC Negative Cache」まで進んだだけ。想定よりも全然進まなかったけど、アクティビティは相当高かったので、これはこれで良かったのではないかな?

今回は、歴史的経緯の話やハードウェア寄りの視点からフォローがとりわけ多かったため、話している方も楽しい感じ。

ちなみに、ZFS/UFS は、ダーティページ書き出し高速化のために、VMODSORT という仕組みを使用しているのだけれど、参加者が実稼働中の ZFS の vnode を mdb で確認したところ、v_flags フィールドに VMODSORT フラグが立っていない!ということが判明。pvn_vmodsort_enabled 変数は 1 になっているので、ハードウェア的にはサポート可能な筈なのだが……。

以前ソースを確認した限りでは、ZFS/UFS は問答無用でフラグを立てていたと思ったのだけど、この状況はどうしたことだ?ということで、次回までに確認しておくことが宿題に。

というのが実は前哨戦で、村山さんの枠は更に更に白熱した状況に。っつーか、NIC ドライバの話の筈が、気が付いたら Ether 物理層の信号変調方式にまで話が飛んでいる有様。個人的には面白いから全然歓迎。

結局村山さんの発表も、50p 超の資料のうち、進んだのは僅かに 8p だけ。うーむ、こちらも半年コース決定だな。

で、その後の懇親会兼忘年会ではダラダラと取り留めない話。とりあえず「Emacs オチ」の話などを。「Emacs オチ」の使用方法は:

  • 『PC を 4 コアにしたぜ!』『で、何を動かすの?』『Emacs
  • 『ディスプレイを WQXGA(2560x1600) にしたぜ!』『で、何を表示するの?』『Emacs。但し横幅は80桁』
  • 『OS を 64bit 化したぜ!』『で、何を動かすの?』『Emacs

といった感じ。

すると、村山さんが『make world オチ』をカミングアウト。あぁ、それはそれで Emacs オチに負けず劣らずの、かなり自虐的なオチだなぁ。特に、イマドキは誰も "make world" なんかしないあたりが(笑)。