彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

書き取りの練習をしてみた

折角ご機嫌な筆記用具=Pelicano junior を入手したので、随分前に購入して放置してあった小学1年生向け漢字書き取りドリルなどをやってみることに。

何故そんなものを持っていたのかというと、正しい書き順を今一度基本から確認しようと思い立ったから。もうね、「右」と「左」あたりから怪しいから、やり直すなら小学生レベルからかなぁ、と。
で、早速始めてみたら、どうやら「月」の字が汚いというかバランスが悪いということが発覚。第一画目の左下の払い(って呼称で合ってる?)が駄目な感じ。始点から終点までが直線=単なる斜線になるか、逆に反り返って弧を描いているかのどちらかになってしまう、という言い方で上手く伝わるかな?

真っ直ぐ下ろして来た直線を、丁度良い頃合で力を抜いた感じにシュッと払うのが中々に難しく、気を抜くとすぐに斜線とか円弧になってしまう。あぁ、こんなことならヤングサンデーで連載していた「とめはね!」をちゃんと読んでおくんだった!(今はスピリッツでしたっけ?)

しかし「原因究明⇒改善活動」というのがエンジニアの性(or 業)なので、さっそく払い部分を意識しつつ300回ほど「月」の書き取りを続けてみたら、何か見る見るちゃんと書けるようになってきましたよ!

字を書くことそのものに意識を集中させて、とりあえず恥ずかしくない程度の「月」の字が6割ぐらいの確率で書ける、というレベルだけど、「月」を含む漢字は勿論、「九」の第一画目や「火」の第三画目とかにも応用が効くので、他の字のバランスも随分向上した気がする。ちなみに「九」や「火」は、「月」と同じあたりでドリルに出てきたというだけで、技法上の関連性は(多分)ありません。

なんか、思ったように払いが決まると、すげー楽しい。Pelicano junior の書き味が良いお陰もあるのかな?

あぁ、学校の習字の時間でも、こういう技法上の説明をちゃんとやってくれてれば、もう少しマトモな字が書けるようになってたかもしれないのに。ひょっとして、僕が先生の話を聞いてなかっただけ?「手本の通り or それに近くなるように書け」とか「書いていればそのうちう上手くなる」みたいなことしか聞いた記憶が無いなぁ。

他の人は違うのかもしれないけど、僕はどちらかというと頭でわかってないと体を上手いこと動かすことができない人なので、理屈に関する説明無しで「体で覚えろ」的なのは苦手。

勿論、有る程度のレベルを超えるような話の場合は、ベストキッドのミヤギ式訓練も止む無しというのは理解するけど、能書家や麗筆家になろうというわけではないので、もうちょっと「技術」として教えて欲しかったなぁ、と思うわけですよ。もっとも、小学校の授業としては、別な何か(忍耐とか?)を狙っていたのかもしれませんが。

とにもかくにも、時間や体力の無い大人は、その分知恵を絞る方向で。