彷徨えるフジワラ

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江戸文字展〜ヴァチカン教皇庁図書館展II

「文字」つながりで、深川江戸資料館で開催されている「江戸文字展」と、印刷博物館で開催されている「ヴァチカン教皇庁図書館展II」を見学してきました。

深川江戸資料館

今回が初めての深川江戸資料館見学だったのですが、常設展示を見てびっくり!建物の地下には、江戸時代の街並みが再現されているではないですか!



展示面積自体は決して広い訳ではないのですが、建物が絶妙に配置されていることもあって、没入感が凄いです。

館内に流れていたビデオによると、外見だけを復元した「なんちゃって江戸の町並み」ではなく、当時の建物で実際に使われていた工法を駆使した、本気の町並み再現とのこと。

ぱっと見の感じは、新横浜のラーメン博物館的な感じですが、どちらかというと江戸東京たてもの園の屋外にある、復元建造物/生活情景再現展示の方に近い趣旨なんでしょうね。

照明/外光取り入れ口の開閉/効果音/プロジェクタ等を駆使して、昼〜夜の変化や、降雨〜雨上がりの虹を表すなど、演出も非常に凝っていました。

長屋の部屋も、板張りにむしろ敷きのものから:

畳敷きで比較的広い裕福なものまで:

バリエーションのある展示になっています。

これらの長屋を含め、多くの建物は、部屋の中にも上がり込めるので、建物の細部や家具等もじっくり観察することができます。

事前に施設詳細等を確認せずに行ったので、常設展示には正直あまり期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切る充実振りでした。

江戸文字

さて、当初の目当ての江戸文字展ですが、常設展示とは違ってこちらは撮影禁止のため、簡単に感想だけ(笑)

これまでは、「勘亭流」=「歌舞伎とか相撲で使われるあのフォント」という認識だったのですが、実は「江戸文字」というくくりの中で:

  • 勘亭流: 主に歌舞伎で使用
  • 寄席文字: 寄席の看板や、広告(ビラ)で使用
  • 狭義の江戸文字: 提灯や千社札で使用
  • 相撲字: 相撲の番付等で使用

という感じに細分化されているとのこと。「相撲」のアレは勘亭流はじゃなかったのかぁ!

ヴァチカン教皇庁図書館展II

ヴァチカン教皇庁図書館の蔵書や、関連する書籍などが展示されていました。

色々面白かったのですが、こちらも撮影禁止なので、上手いこと文書で説明するのは、ちょっと難しいですねぇ。

深川江戸資料館とのハシゴ見学だったので、以前の時みたいに、活版印刷体験をする余裕も無かったですし……