彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

やっぱり Kindle かなぁ

人並みに電子書籍系にも興味を示してみる今日この頃。

閲覧ソフトが各種プラットフォームで利用可能で、一旦購入した書籍を複数のデバイスで同時閲覧することも可能(書籍によって可否が違う模様)という点で、今のところプラットフォーム選択の第一候補は Kindle

ノート PC 携帯率の高い身としては、必要な時に PC 上で参照できるというのは、物凄く魅力的。

閲覧環境が限定される点で、iBookstore や、最近の日本市場向け電子書籍端末は、個人的にはかなり残念な感じ。iPhone/iPad/iPod touch を所有していればまた違うんだろうけど、それでもやっぱり PC 上での参照性の有無は、他のプラットフォームと比較して大きなアドバンテージだよなぁ > Kindle

英語版の技術系書籍に関しては、"Safari Books Online" が頑張っているけど、個別の書籍を購入するのではなく、会員制図書館的な感じ。閲覧可能書籍の量は魅力的だが、年間の支払いがお高いのと、オンラインアクセスが前提なのがネックかなぁ(PDF 版のダウンロードも出来るけど....)。

で、暫く前に Kindle for PC をダウンロードして、使い勝手の評価とかをしていたのだけど、先日リリースされた更新版がなかなか良い感じに機能強化されている。
更新版では Oxford 辞書が使用できるようになっていて、初回の辞書参照時のデータダウンロードを済ませば、後はオフラインでも参照可能。しかも、一旦辞書引きに使用した単語を使って、Google/Wikipedia での再検索するための動線が用意されている、という親切具合。うわ、これ、良いなぁ。

個人的に Kindle for PC で唯一残念なのが、テキストのコピーが出来ないこと。技術書を参照する場合、実行例を再現しようとしても、目視で逐一同じ内容を入力するのはきついんだよねぇ。

ちなみに、テキスト選択状態で駄目元で Ctrl-C 入力してみたところ、ダウンロード済みの Oxford 辞書のデータがいきなり削除されてしまう事態に!

ショートカットのヘルプにも列挙されて無い機能なので、テキストをコピーしようとする不届きなユーザに対するトラップってこと?(笑)

なお、コンテンツの価格は当然気になるところだけど、例えば "Solaris Internals" の場合の購入価格は以下の様な感じ。

販売元形式価格割引
PEARSON(版元)紙版$84.99---
Amazon.com紙版$66.2922%
Amazon.comKindle$56.3933%
Amazon.co.jp紙版8,228円13%

ちなみに Amazon.co.jp 紙版の割引は $1 = 85円換算のもの。

"Learning Python, 4th Edition" のように、紙版 $54.99 に対して、iPhone アプリ版の $5.99 などという、とんでもない値引き販売もあるのだが、O'reilly 自身の DRM 無し電子データ版が $39.99 ⇒ 27% 引きと意外に値引率が低い(Amazon.com の紙版価格 $34.21 よりも割高!)ことから、Kindle 版の値引率 33% というのは結構頑張っている模様。っつーか、iPhone 版は例外的な値付けっぽい(Apple の低価格圧力?)。

iPhone 版から ePub データをブッコ抜く方法を O'reilly 自身が公開しているおかげで、ePub から Kindle 形式に変換すれば Kindle でも閲覧が可能だから、低価格化の恩恵は享受できるのでありがたい。