彷徨えるフジワラ

年がら年中さまよってます

DTrace Day 2010.03

今日は OpenSolaris 勉強会の特別企画である DTrace Day 2010.03 に参加。
ユーザプログラム向けの DTrace 利用に関する話は、連動企画の gihyo.jp での連載との兼ね合いやら時間制限やらを考えながら、あーでもないこーでもない、と構成のスクラップ&ビルドを繰り返していたのだけれど、悩んだ割には結局時間枠ギリギリな按配。おしまいの方は駆け足になってしまってごめんなさい > 参加者

導入編応用編も、当初はもうちょっと色々盛り込む予定だったけど、やっぱり 1 時間枠だとアレぐらいが限界ですね。そういう意味では、詳細説明は連動企画の gihyo.jp 側で、ってのは、図らずも良い選択だったのだなぁ。

Unlimited DTrace こと DInject は、やってる本人的には相当本気なのだけど、発表としてはネタ扱いだよね、と思っていたら、思いのほか好評を頂きました(笑)。

勉強会後の懇親会では、もはや DInject が一般化している前提で、書き換えによるメリットをどう享受するか?とか、更に発展させて、DTrace VM の上でどれだけ複雑なことをやれるか?といった、思考実験的な話で盛り上がる始末。もっともこれは、DTrace を実装する前から DTrace がいかに素晴らしいかを吹聴して歩いた Bryan Cantrill の伝統を受け継ぐ正当な行為とも言える(笑)。

それ以外にも:

  • 参加者の約半数が FreeBSD/MacOS メインの方で、OS の垣根を越えた集まりになった
  • DTrace 歴の浅い参加者も多かったので、DTrace 人口の拡大に繋がった(なら良いなぁ)

といった感じで、良いイベントだったと言って差し支えなかろう。

ただ、合同セッションはちょっとグダグダだったかなぁ?というのと、もうちょっと全員参加的な状況が作れれば良かったなぁ、というあたりは、次回の同種企画までの宿題と言えるかな?

何にせよ、これを機会に参加者の DTrace 活用度合いが深まれば幸いです。

あぁ、そういえば僕のノート PC と用賀ビルのプロジェクタは軒並み相性が悪く、大部屋セッションの際には結局ノート PC をリブートする羽目に。うーむ、以前はそんなことは無かったんだけどなぁ。