彷徨えるフジワラ

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Mercurial 1.5 released !!!!

幾分旧聞になってしまいますが、Mercurial 1.5がリリースされました。

$ hg version
Mercurial - 分散構成管理ツール(バージョン 1.5)

著作権 (C) 2005-2010 Matt Mackall  他
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ください。市場適合性や特定用途への可否を含め、本製品は無保証です。

今回はやっと主要コマンド・主要トピックのヘルプメッセージ翻訳率 100% でリリースできました。

$ hg help
Mercurial - 分散構成管理ツール

コマンド一覧:

 add          指定ファイルの追加登録予約
 addremove    新規ファイルの追加登録、および不在ファイルの登録除外
 annotate     ファイル行毎のリビジョン情報表示
 archive      特定リビジョン時点のアーカイブリポジトリ外への生成
 backout      以前のチェンジセットにおける変更の打ち消し
 bisect       リビジョンの分割探索
 branch       ブランチ名の設定、ないし現ブランチ名の表示
 branches     リポジトリ中の名前付きブランチの一覧
 bundle       バンドルファイルの生成
 cat          指定されたリビジョン時点のファイル内容の出力
 clone        既存リポジトリの複製
 commit       指定ファイルないし全ての変更内容のリポジトリへの記録
 copy         指定されたファイルの複製
 diff         作業領域全体(ないし指定ファイル)の差分抽出
 export       1つ以上のリビジョンに対するヘッダおよび変更内容の出力
 forget       次回コミットにおける指定ファイルの登録除外
 grep         特定のパターンに合致するファイルとリビジョンの検索
 heads        現時点でのリポジトリ(ないしブランチ)のヘッド表示
 help         指定されたトピックのヘルプや、ヘルプ概要の表示
 identify     作業領域ないし特定リビジョンの識別情報表示
 import       パッチの順次取り込み
 incoming     指定リポジトリ中の未取り込みリビジョンの検索
 init         指定されたディレクトリでの新規リポジトリの作成
 locate       指定されたパターンに合致する名前を持つファイルの特定
 log          リポジトリ全体ないしファイルの変更履歴の表示
 manifest     現時点ないし指定時点でのリポジトリマニフェストの出力
 merge        作業領域の内容と他のリビジョンのマージ
 outgoing     連携先リポジトリに含まれないチェンジセットの表示
 parents      作業領域(ないし指定リビジョン)の親リビジョンの表示
 paths        連携先リポジトリの別名一覧の表示
 pull         指定リポジトリからの変更履歴の取り込み
 push         指定リポジトリへの変更履歴の反映
 recover      中断されたトランザクションの取り消し
 remove       次回コミットにおける指定ファイルの登録除外
 rename       ファイルの改名(copy + remove と等価)
 resolve      マージ作業完了を補助する種々の操作
 revert       ファイル/ディレクトリ状態の復旧
 rollback     直前のトランザクションの巻き戻し
 root         作業領域のルート(最上位)ディレクトリ位置の表示
 serve        HTTP 経由でのリポジトリの公開
 showconfig   全設定ファイルによる最終的な設定内容の表示
 status       作業領域のファイル操作状況の表示
 summary      作業領域状態の概要表示
 tag          現リビジョンないし指定リビジョンへのタグの付与
 tags         リポジトリ中のタグ一覧の表示
 tip          tip リビジョンの表示
 unbundle     バンドルファイルの適用
 update       作業領域の更新
 verify       リポジトリの整合性検証
 version      バージョンおよび著作権情報の表示

有効化されているエクステンション:

 children   子チェンジセット表示のコマンド
 graphlog   端末でのリビジョングラフ表示のコマンド
 mq         パッチ併用の管理
 patchbomb  電子メールによる変更内容パッチ送付のコマンド

追加のヘルプトピック:

 config       設定ファイル
 dates        日時表記
 patterns     ファイル名パターン
 environment  環境変数
 revisions    単一リビジョンの指定
 multirevs    複数リビジョンの指定
 diffs        差分形式
 templating   テンプレートの利用
 urls         URLのパス指定
 extensions   付加機能の使用

別名およびグローバルオプションは "hg -v help" で表示されます

いやぁ、やっと綺麗に日本語メッセージが並ぶようになったのには感慨深いものがあります。

実のところ、ギリギリで取り込まれた修正のために、メッセージ未翻訳のコマンドがあったのですが、共に deprecated 扱いになった qinit/qcommit のものだったので、ぱっと見は翻訳率 100% っぽい感じです(笑)。

$ hg help mq
....
コマンド一覧:

 qapplied     適用中のパッチ一覧の表示
 qclone       リポジトリとパッチ管理領域の同時複製
 qdelete      管理対象からのパッチ除外
 qdiff        現行パッチと作業領域変更の結合結果の表示
 qfinish      適用中パッチの通常リビジョン化
 qfold        指定パッチの現行パッチへの統合
 qgoto        指定パッチを適用パッチの最上位にする qpush/qpop の実施
 qguard       パッチのガード設定ないし表示
 qheader      現行パッチないし指定パッチのヘッダ表示
 qimport      パッチの取り込み
 qnew         新規パッチの作成
 qnext        現行パッチの「次」の既知のパッチの名前表示
 qpop         現行パッチの適用解除
 qprev        現行パッチの「前」の既知のパッチの名前表示
 qpush        次のパッチの適用
 qrefresh     現行パッチの更新
 qrename      パッチの改名
 qselect      作業領域におけるガード選択の設定ないし表示
 qseries      既知のパッチ一覧の表示
 qtop         現行パッチの名前表示
 qunapplied   未適用のパッチ一覧の表示
 strip        リポジトリからの、特定リビジョンおよびその子孫の除外

別名およびグローバルオプションは "hg -v help mq" で表示されます

一応、1.5 リリース版に対応したメッセージ翻訳データを作成してありますので、気になる方は 日本語 ML に投函した記事を参考に、hg.mo ファイルを更新してください。

なお、日本語のように語間の区切りが空白文字で無い言語の場合、ヘルプ表示の自動改行周りの処理が現状ではちょっと甘いため、使用している環境の端末設定によっては、表示内容の一部(数文字程度)が文字化けする可能性があります。

使用の際の疑問等は、日本語コミュニティにお寄せください。